郡上カンパニーの広がり

3期行われた「共創ワークショップ」から、27ものプロジェクトが生まれました。参加者の多くはその後も郡上とつながり、多くの活動が市内、そして市外にも生まれています。

地方創生の流れで「関係人口」という言葉が注目されています。この関係人口とは、移住した定住人口でもなく、観光に来た交流人口でもない、地域や人々と多様に関わる人々のことを指します。地域の活動を盛り上げるカギとなり、地域課題を解決するビジネス(=ソーシャルビジネス)にとって重要な存在であると言われています。

郡上カンパニーの共創ワークショップでは、地域のことを考えるだけではなく、外から担う=実践に重きをおきました。地域の人の考えるやってみたいことに、おもしろさを感じた若者たちが集まって自分たちができることで関わっていくという一連の流れと場づくりの結果、多くの参加者が終了後も郡上を訪れ、自発的で多様な活動へと広がっています。

Case 01. 郡上の自然と人をこよなく愛し、案内する達人

共創ワークショップでは、郡上を全身で体感するプログラムを組んでおり、由留木さんが案内する郡上の自然の豊かさに多くの参 加者が魅せられた。この体験を多くの人と分かち合いたいという思いから次々と参加者主導の企画が持ち上がり、「郡上と世界が出会う旅」プロジェクトのトザキケイコさんが要となって、由留木さんを案内人に迎えた企画づくりを行った。

由留木正之さん(八幡町)
自然体験インストラクター

ベンチャー企業経営者・男性(東京)

都市部のビジネスマンに向けた自然学校を企画・実施

マスコミ関連会社勤務・男性(東京)

子どものヒーローになる! 父と子の野あそび学校を企画・実施

大手人材サービス会社勤務・女性(名古屋)

自然体験を絡めた自分を見つめ直す社員教育研修を企画

Case 02. どぶろく文化発酵人

地域自ら「宴会集落」と呼ぶ大和町母袋地区。集落に通った参加者たちが「どぶろく文化発酵人」として、首都圏で自発的にどぶろくの魅力を伝える PRイベントを開催。郡上で行われる行事のサポートなども行い、継続的に活動を広げている。イベントでは、郡上大和のどぶろくと、鮎のうるかなどのおつまみ、甘酒スイーツを紹介。「どぶろく特区って?」や「どぶろく旅のすすめ」などを説きその魅力を発信している。

システムエンジニア・男性(千葉)

Case 03. 八幡小学校 桜守クラブ

愛宕公園での桜守の活動から、枯れつつある「八幡小学校のしだれ桜」へと活動が広がった咲守の会。都会から集まったメンバーと、桜を通じて「いのち」・「まち」・「ひと」の大切さを学ぶ八幡小学校の授業を考案し、実施。春には、桜守の「そだてる」・「つながる」・「つたえる」をキーワードに仲間が集まる「お花見マルシェ」を開催している。

高垣昌幸さん(八幡町)
愛宕公園の桜守

Case 04. まちの「にぎわい」づくり✕上方落語

かつては7つの銭湯が存在していた郡上八幡。銭湯コミュニティを復活したいと立ち上がった「粋な銭湯復活」プロジェクト。活動の中で生まれた「市外の人との交流の輪を広げ、郡上八幡のまちづくりを盛りあげたい」という想い。この想いを町の人に知ってもらおう→「銭湯のようなHOTする場の共有=寄席」という発案。そんな流れから、参加者の1人のライフワークでもあった「上方落語」がつながって「郡上まちや寄席実行委員会」とともに「郡上まちや寄席」を開催。

PR会社/シェアハウス運営・女性(神奈川)