自分のなかに、軸となるものを持っている。
その土地に、コミュニティに、しっかり根を張っている。
そんな人は、環境や時代が変わっても
しなやかに生きていくことができる人だ。
根がある人は自分の足で立っているから、
いつもおだやかでいられる。
ときには人を支えることもできる。
そして未来をもっと豊かにするための
あたらしい芽を育み、伸ばしていくことができる。
それは、いまを生きる私たちだけでなく、
これからの時代を生きる人たちにとっても大切なことだから。
私たちはこの岐阜県・郡上市という場所で、
未来につながる仕事を共創する
「郡上カンパニー」を立ち上げました。
仲間たちと一緒に考え、汗をかいて。
「根っこのある生きかた」をつくろう。
そのための水となるものも、土となるものも、
この場所にはたくさんあります。
具体的な活動としては、
1 郡上の人たちが「やってみたい」の種を出す『地域アイデア会議』
2 その種を都市部からの参加者とともに育てる『共創ワークショップ』
3 育った芽を移住者のパートナーと事業化する『共同創業プログラム』 という3つの柱で構成されています。
郡上に暮らす人が、「こんなことをやってみたい」という夢や、「こんなことに困っている」という課題をもとに、事業の種を生みだす場です。ここで生まれた事業アイデアに、外の人と一緒にホンキで取り組んでみたいという人が「プロジェクトパートナー」となります。
生み出された事業アイデアをもとに、郡上のプロジェクトパートナーと都市部に住む人とが3か月間、一緒に事業の芽を育てます。新しい発想を得るために全力で遊ぶところから始まり、地域に深い繋がりをつくることで、地域に役割を持って関わることのできる貴重な機会となります。
順調に育ってきた有望なプロジェクトは「共同創業プロジェクト」として採択され、郡上に移住して本気で創業に取り組む「創業パートナー」を募集します。郡上に移住(U・Iターン)する創業パートナーには、活動費として最大3年間の報償費(ベーシックインカム)が支給されます。
水のまちとして知られる郡上八幡をはじめ、豊かな自然があふれる郡上。そこに暮らす人たちのあいだには、自然の大きな循環に根ざし、自分たちもその一部として生きていくための知恵が育まれています。
郡上の夏といえば有名なのが「郡上おどり」。地域を代表する文化であるこの踊りも、外の文化をしなやかに受け入れて発展してきたもの。郡上には新しいものを積極的に吸収しながら独自の価値を創造してきた歴史があります。
郡上はひとりひとりが自立しながらも支え合う土地柄。移住者も地元の人も隔てなく、郡上を愛する者どうしが一緒になってアイデアを出し合い、楽しみながらさまざまな地域プロジェクトを生み出しています。