郡上藩WEB蔵屋敷 vol.2 『芸能で立ち現れる 御百姓の声とからだ』 〜郡上宝暦義民太鼓からひもとく郡上一揆〜
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- 開催日時
- 2020年9月18日(金) 19:00 - 21:00
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- 参加費
- 無料
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- 詳細
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「宝暦騒動」や「郡上一揆」を知っていますか?
郡上の人なら聞いたことはあるかと思いますが、そうでなければほとんど知られていない歴史といえるかもしれません。郡上一揆とは、宝暦年間に郡上(当時の美濃国郡上藩)で行われた百姓一揆のことで、藩主による年貢収受の強化をきっかけに大規模に発展しました。農民は強訴や老中への駕籠訴や箱訴で抵抗し、結果として藩主の改易、幕府役人の失脚に繋がりましたが、農民側にも多数の犠牲者が出ました。
郡上の百姓たちはどのような思いで組織化し、どんな困難を乗り越えて直訴に参ったのか?それは一体どんな状況だったのか・・・そんな一揆の立役者「義民」たちの壮絶な戦いを、全5幕の太鼓の演舞にし、語り継ごうとしている人たちがいます。それが「宝暦義民太鼓」保存会のみなさまです。
組織化した百姓たちが隠れてこしらえた傘連判状の背後から義民のお面を被った人たちが登場し演舞する様は気迫がこもり、義民が乗り移ったかのような錯覚さえ感じてしまうほど。250年も前のことをこうして日々稽古に励み披露している彼らが「宝暦義民太鼓」を通じて今の時代に訴えようとしていることは何なのでしょうか?
今回の郡上藩WEB蔵屋敷では、保存会よりゲストをお呼びし、前回同様、司会の井上博斗、解説の高橋教雄先生とともに、宝暦騒動に見えるお百姓の姿を、そこからみえてくる郡上人の気質といったものをひもといていきたいと思います。
配信URL
https://www.youtube.com/channel/UCnwF7y3y17wGSVrCstlYqdg■ 郡上藩WEB蔵屋敷vol.2ゲスト①4代目会長の曽我孫治さん
曽我孫治さんは、昭和10年白鳥町生まれの85歳。戦前の食糧難の時に、山菜採りや渓流釣りを覚えたという。昭和35年に白鳥町で美容院を開業し、現在も三世代に渡って営業されています。昭和50年に結成された「郡上宝暦義民太鼓保存会」の結成メンバーであり、現在の義民太鼓では語り手をつとめる。週一回の練習日では、「人の輪」を大事にする孫治さんの生み出す温かい空気が終始流れているが、和太鼓を演奏するために毎日1時間のトレーニングを欠かさないという自らに厳しい眼差しが光って見える。
②5代目会長の渡邉裕二さん
渡邉裕二さんは、昭和33年白鳥生まれの62歳。
3歳からスキー、10歳から鮎かけ、15歳から空手を始め、近代空手の始祖流派を汲む拓殖大学の師範に見込まれ推薦で入学。日本を代表する破格の選手の中でもまれたという。郡上のスキー場に務めるかたわら、32歳の時に父が結成メンバーだったこともあり保存会に加入。5代目会長となり、宝暦義民の魂を伝えるために会員の育成に励んでいる。■ 解説
高橋教雄 1945年生まれ。郷土史家。大乗寺住職。郡上市文化財保護協会会長・郡上史談会会長をつとめるなど、郡上地域の歴史研究調査と啓蒙活動を行う。主著に『美濃馬場における白山信仰』『郡上宝暦騒動の研究』、郡上の『歴史探訪』シリーズなど、著作・論文多数。■ 案内人 井上博斗
『郡上藩WEB蔵屋敷』
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- 主催
- 郡上市役所